P.S. 元気です、俊平

『P.S.元気です、俊平』

概要

『P.S.元気です、俊平』は、柴門ふみにより1980年から『週刊ヤングマガジン』に連載された日本の漫画です。全11巻の単行本が出版され、その後講談社漫画文庫で全7巻が刊行されました。この作品は、柴門が通っていた徳島県の後藤大学予備校をモデルとしており、聞きなじみのあるタイトルは吉田拓郎の1972年のアルバム『元気です。』からインスパイアを受けています。特にアルバム内の直筆ライナーノーツが命名のきっかけとなったことは注目に値します。また、1983年に第7回講談社漫画賞を受賞しました。

あらすじ

物語は、浪人生の俊平を中心に展開します。彼は、ある出来事をきっかけに女子大生の桃子と出会います。彼女の自由奔放な性格に振り回されながらも、桃子が住む女子寮で初恋の相手・小夜子と再会する俊平。小夜子との再会を機に同窓会を開きたいと思うも、なかなか告白できないもどかしさが募ります。実は桃子はエリート医師の曽根田と別れたばかりで、心優しい俊平に次第に惹かれていき、彼が入学する大学の同級生となります。

恋心が揺れ動く中、桃子の純粋な性格に触れ、俊平は次第に彼女に対しての気持ちが芽生え、そして小夜子に思いを寄せつつも、その感情が交錯していきます。しかし、小夜子がバイト先で発覚した不倫の噂が飛び交うと、心配する俊平の気持ちが複雑に交錯します。また、桃子が以前の恋人・曽根田と密会している姿を見てしまった俊平は、嫉妬心から桃子を信じられなくなり、二人の関係には陰りが差し始めます。

テレビドラマ

この作品は、1999年6月から9月にかけてTBS系列の「木曜ドラマ」枠で放送され、全12話から成ります。主演は堂本光一が演じ、他にも多彩なキャストが集まりました。放送終了後、2007年にはDVD-BOXが発売され、2023年10月にはBlu-ray化もされるなど、今でも多くのファンに支持されています。

キャスト

• - 加地俊平：堂本光一
• - 太田原桃子：瀬戸朝香
• - 桜小夜子：仲間由紀恵
• - 曽根田隆：藤木直人
• - 下川啓介：横山裕
• - 他、豪華なキャストが集結。

スタッフ

原作は柴門ふみが手がけ、脚本は小林司と鈴木貴子が担当。音楽はS.E.N.S.が手掛けており、主題歌にはHysteric Blueの「なぜ…」が使用されています。また、多くの著名な演出家が作品に携わっています。

受賞歴

このドラマは、第22回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で主題歌賞を受賞し、その人気を証明しました。

放送日程

放送中、8月26日は『世界陸上セビリア』の放送のため休止となりました。

本作は若者の恋愛や成長を描いた作品として、多くの人の心に響いており、未だに語り継がれる存在です。

もう一度検索